
モトクロスレース
起伏のある未舗装のサーキットを競技専用車で争います
オートバイのレースは大きく分けると、舗装路を走行するレースと未舗装路を走行するレースがあります。
未舗装路を走行するレースにはさらにいくつかのジャンルがあり、モトクロスは未舗装でなおかつでこぼこしていて、意図的につくられたジャンプなどもある周回コースを競争する競技です。
競馬のようにスタートラインに横一列にバイクが並び、一斉にスタートします。
決められた周回数または時間を一番速く走りぬけた選手が勝者となります。
競技をする場所
山や丘など、地形を活かして造成された周回コースです。
平坦な地形に土砂を入れて造られているコースもあります。いずれにしても一般公道ではありません。

日本には各地にモトクロスコースがありほとんどの場合、走行可能日に走行料を支払うことで走行が可能です。
レースについて
レースはショップやコースなどが企画したレースイベントとライセンスを取得し年間を通してクラスごとのトップを争う選手権がおこなわれています。
日本の選手権はMFJという一般財団法人が主催するレースが広く認知されています。
国内の各地域で地方選手権が行われ、それとは別に全日本選手権が年間8戦から10戦行われています。
全日本モトクロス選手権は
全日本モトクロス選手権はMFJ(財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会)が主催する大会です。開催されるクラスはレディスクラス、国際B級オープンクラスと国際A級クラスはエンジンの排気量が250ccクラスまでのIA2クラスと、それ以上の排気量のIA1クラスの4クラスです。
「全日本選手権に出場するにはレディスクラスを除き、国際ライセンスが必要です」
頂点を目指すには、まず地方選手権
国際B級のライセンスを取得するには国内A級のレースで昇格基準を満たすレース結果を残す必要があります。
国内A級のライセンスを取得するには、原付以上の免許証があればだれでも取得できる国内B級のレースで昇格基準を満たすレース結果を残すことが必要です。
国内A・国内BクラスのレースはMFJの開催する地方選手権で行われます。
競技をするバイク
使用するバイクもライトやミラーなどの保安装置のない、一般公道が走行できない競技専用車両です。
モトクロスコースで使用できるバイク

モトクロスコースでの走行可能な競技専用車、一般公道の走行はできません。(画像のバイクはホンダのCRF450Rです)
一般公道を走行向けのオフロードバイク

一般公道を走行可能なオフロードバイクは競技車両に似た形をしていますが、保安部品が装着されています。保安部品などを外すことにより例外的にイベントなどでモトクロスコースを走行することが可能な場合があります。(画像のバイクはホンダのCRF250Lです)
青い箇所はこのウエブサイトが描き入れたものです。
説明のために画像を引用しました
モトクロスを楽しむ
モトクロスを楽しむことについてはレースにも協会にこだわる必要はありません。
モトクロスコースではどなたでもモトクロスを思い切り楽しめます。
日本には各地にモトクロスコースがあります コースによっては装備品からバイクまでレンタルできるところもありますから、手ぶらでモトクロスも可能です。
ルールを守る
モトクロスコースは一般公道ではなく専用コースのため、アスファルトのサーキットと同じく運転免許は必要ありません。
免許要りませんが、決められたルールを守って走行します。
以前は河川敷などにバイクを運んでモトクロスを楽しむこともできましたが、時代が変わり世の中のルールも変わり、安易にそのような場所でモトクロスは楽しむことは難しくなりました。プロ・アマ問わず、走る見る見守るにかかわらずモラル・ルールを守っていくことがモトクロスにも必要になってきています。