2020全日本モトクロス選手権第3戦(決勝)
さわやかとまではいかないまでも、
秋らしい1日でした。
午前中はくもりがちで
午後に入ってやや日が差して
最後のヒートでは強く斜光が入りました。
MXEEの決勝ヒート画像FLICKRへのリンク以下から
IA2H1| IA1H1| IA1H2| IA2H2|IA1H3
スナップショット
気持ちを切り替え課題に取り組んできた選手たち
開幕戦から第3戦までの間は1ヶ月ほどの期間が空きました。思い通りの結果が出せなかった選手は歯がゆさをを感じながらも、気持ちを切り替えて体力の回復・強化と課題の克服に取り組んできたことでしょう。この期間に何人かの選手にお会いして話を伺ったり、練習を撮影させてもらったりしました。それぞれに気持ちをリセットして強いモチベーションでこの大会に臨む姿勢を目の当たりにし、どんなレースをするのかを大いに期待しました。
IA2クラス
横山選手
ライバルの追随をかわし両ヒートをトップでゴールしランキングトップをキープ。

横山遥希選手は両ヒートをトップでゴールしました。ヒート1は昨シーズンランキング2位の大倉選手とのバトルを制しての勝利。ヒート2はスタートからトップに立ちタイム差を拡げていきました。途中転倒があり2番手との差が縮まったもののトップのままレースを終えました。ポイントランキングでは2番手となった浅井亮太選手と18ポイントの差を築きました。
浅井亮太選手(4位/2位)
開幕戦では表彰台にあと一歩だった浅井選手がヒート2を2位でゴールしランキングは2位となりました。ヒート2はトップの横山選手の転倒で2位に上がった時点でかなり差が縮まる場面がありましたが、浅井選手のペースが上がらなかったのか、その後差がひらいてました。
大城魁之輔選手(7位/3位)
大城選手はヒート1スタートミスで7位、ヒート2は2位争いをしていましたが3位でレースを終えました。ランキングは3位。
IAクラス2年目の西條悠人選手が3位/4位
昨シーズンの最終戦を6位でゴールしていた西條選手。開幕戦は10位/12位で終えています。今大会はどちらのヒートも上位で終えランキングは11位から6位へ。今後のヒートでどのようなレースをするのかに注目の選手ですね。
大倉由揮選手(2位/5位)
昨シーズンランキング2位だった大倉選手は開幕戦のヒート1でノーポイント。「とにかく勝ちに行く」と今大会に臨みました。ヒート1は序盤からトップを走行し横山選手に抜かれた後も離れず逆転を狙いましたが2位でゴールしました。ヒート2はスタートの出遅れが響くレースとなり5位でレースを終えました。
開幕ヒート1勝者の内田篤基選手は

開幕戦のヒート1をトップでゴールしランキング2位だった内田篤基選手は怪我のため欠場。会場に姿をみせた本人に話をうかがったところ、すでにリハビリに入っており次戦への復帰参戦に向けて準備を進めているとのことです。今回の欠場でランキングは9番手に後退しました。
IA1クラス
トリプルクラウンは各ヒートで勝者が変わる好レースに
IA1クラスの15分はあっという間に過ぎていくように感じる超スプリント。いつも以上にスタートが重要になり、1コーナーでの争いから激しかったです。
ヒート2の1コーナーの攻防



ヒート1は山本鯨選手

スタート直後にトップに立ったのは富田俊樹選手でした。2周目以降、山本選手がトップに立ちトップでゴールしました、富田選手は2位。

ヒート2はヤマハ1−2。
1コーナーからもの凄いバトルとなったヒート2。ヤマハファクトリーの1−2となりました。トップ争いの最中にミスをした山本選手、そして山本選手が視界に入った成田選手の勢いが増します。何となくですが、このタイミングから成田選手のいつもの走りが戻ったようにも見えました。
ヒート3はホンダ1−2−3。そして

160勝で停滞していた成田選手の勝ち数が更新されました。

スタートで成田選手が飛び出しトップを死守します。渡辺選手がかなり接近しましたが渡辺選手は転倒して順位を下げました。終盤に入ると追い上げてきた山本選手が迫ってきましたが、追い詰めるまでに至りませんでした。
成田選手がトップでチェッカーを受けると、会場全体から拍手が沸き起こりました。


表彰式にも多くの人が集まります。表彰式が終わり成田選手がパドックにもどる途中もたくさんの人が成田選手に声をかけました。
パドックの前にもたくさんの人が集まり、成田選手もそれに応えるようにファンの人たちに声をかけます。
たくさんのファンの方たちが成田選手の勝利を信じて待ってたんですね。
厳しい状況でもあきらめず、なにがなんでも勝ちたい成田選手を知ってるファンの方々にとって彼の勝利は感動的であり、前向きになるトリガーだったりしてるんだなと感じる場面でした。

またここからの1ヶ月と数日、
第5戦が楽しみです。(第4戦は中止となりました)
レースレポートリンク
MFJ
http://www.mfj.or.jp/user/contents/race_result2020/motocross/phot_report/jmx_20r3.html