2019全日本モトクロス選手権第1戦(決勝)

朝、コースに着くと雲も薄そうで雨が降らないまま1日すぎるのではと期待しましたが無情にもIA2のヒート1が始まるころには降り始めました。午後に入るまでは雨脚は弱めでしたが、IA1のヒート2の頃にはコースコンディションもすっかり変化するほどの雨になりました。

MXEEの決勝ヒート画像FLICKRへのリンク以下から

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[スナップショット]

IA2クラス

昨シーズンのチャンピオン古賀選手は450へステップアップしてAMAへチャレンジ、ランキング2位の能塚選手は再びヨーロッパへ舞台を移しています。今シーズンチャンピオン候補の小川孝平選手は開幕前に大腿骨を骨折し戦線離脱。そして大型選手のカムバックでシーズンが面白くなりそうです。このクラスは比較的ヒーローが誕生しやすいイメージなので、今シーズンも初優勝の選手が現れるのを楽しみにしています。IA2クラスは手堅くポイントを重ねてチャンスのレースを確実に逃さない選手がタイトルを獲得している印象です(未検証なので違ってたらごめんなさい)。

こちらのクラスも両ヒートで優勝したのは同じ選手、表彰台は並びは違うけれど2ヒートとも同じ選手が固めてました。優勝した横山選手(カワサキ)、予選ヒートでトップに立った時の動画が出ていましたが勢いがありますね。昨シーズンのイメージでは、スピードは速く、途中ミスをして順位を下げてしまう印象でしたがシーズンオフにそこを修正できたのでしょう、完勝でした。

https://www.instagram.com/p/BwMfCsugkT6

2位争いは二人のヤマハライダーでした。大倉選手、昨シーズンは予選でトップでゴールしてもなかなか決勝で結果を残せず悔しい思いをしていました。今回は優勝こそ逃しましたが、両ヒートを落とさず2位と3位でレースを終えています。そしてマシンがブラックのYZF、全体的にグレーなイメージで参戦の平田選手。練習走行・予選と走行を重ねるごとに勘を戻しているようにペースアップしていっていました、安定感は抜群でした(3位/2位)。

ルーキーゼッケン02の川上選手(ヤマハ)が予選から目立ってました、決勝は6位/6位でした。若い選手の活躍、楽しみですね。

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IA1クラス

昨シーズンのランキングやレース結果などからイメージすると今シーズンも成田、山本のタイトル争いに他の選手が食い込んでいく展開になるのでしょうか。

両ヒートで優勝した山本選手(ホンダ)はシーズンオフに肩を手術しており準備不足ではと思われましたが山本選手にとっては昨シーズン最終戦の鬱憤を晴らすレースになったことでしょう。一方HSRとの相性の良さは記録が示している成田選手(ホンダ)、シーズンオフに指を開放骨折してしまい充分な準備ができていないままの参戦となりました。それでも強い成田を見せた走りでしたが、スタートの出遅れが終盤に響いたようにも見えました。富田選手(ホンダ)は、5月から始まるAMAナショナルに向けて日本での最終チェックとなるレースで今シーズンの戦い方を探っているようにも見えました。この大会を2位と3位で終えました。

星野優位選手(ヤマハ)がヒート2を3番手(ヒート1は5位)で終えています。星野選手はIA1での優勝経験もあり、レース序盤から中盤にかけて上位を走るシーンをよく目にします。今シーズンランキング争いを面白くする選手の一人なのかもしれません。そして昨シーズン後半からジワジワと上位に迫りつつある岡野選手(4位/7位)、昨シーズンの最終戦の走りから今シーズンは表彰台の一角を固めてくるのではと予想しています。全日本のIAクラスで唯一のKTMライドとなる池谷選手。スタートでよく飛び出す選手ですが、後半のペースダウンが気になるところです。昨シーズンは名阪でIA1でのベストリザルトを残してます。今回もスタートが良く序盤は上位走行するシーンがありましたが、転倒で順位を下げてました。今大会の小方選手(カワサキ)、どうしてしまったんでしょう?といった印象でした。

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レースレポートリンク

MFJ
http://www.mfj.or.jp/user/contents/race_result2019/motocross/phot_report/jmx_19r1.html

HRC
https://www.honda.co.jp/JMX/race2019/rd01/